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富士山チャレンジ!

ついに日本一にチャレンジする時がきました。
2008年、夏の終わりに思い立って1年。日本最高峰、富士山にチャレンジ!

今回のメンバーは同じ会社の仲間であるNさん、Mさん、Oさんと、夫と私の5人です。
1ヶ月ほど前から、各自アウトドアショップをまわっては着々と装備をそろえ、仕事もせずに(!?)富士山情報を収集した割にはなかなか日程を決められず、山小屋の予約をしたのはぎりぎり1週間前。
直前になって、土日はオニのように混んでいるという情報を仕入れ、急きょ、集合時間を朝7時に変更。

今回のザック(25L〜30Lの大きめ)の中身は、かなりのガチです。

・防寒着 (厚めの上着・フリース・トレーナーなど)
・レインウエア (上下、ゴアテックス)
・1日分の着替え (Tシャツと下着類)
・タオル
・ウエットティッシュ、トイレットペーパー
・帽子
・サングラス
・非常食 (アミノバイタル・チョコレート・キャラメルなど)
・薬類 (頭痛薬や絆創膏、消毒薬など)
・500mlミネラルウォーター
・500mlスポーツドリンク
・ビニール袋 (汚れたものやゴミなど用)
・マスク (下山時の砂ぼこり対策)
・トイレ用の小銭 (1回に100円ほど)
・ヘッドランプ
・ザックカバー
・ストック


平日よりもずっと早起きだというのに、眠さも吹き飛ぶ興奮とともに全員でレンタカーに乗り込み、まずは五合目を目指します。

御殿場で東名を降り、東富士五湖道路を通って河口湖IC経由で、富士スバルラインへ。
天気は怪しく曇りがち…。しかも東名を降りた辺りで渋滞にはまる。そろそろでっかい富士山の雄姿が見えてもいいのに…と見まわしても、グレー1色の雲ばかりでいっこうに見えてこない。

富士スバルラインに入ると一気に緑が濃くなります。1合目、2合目…という標識が目に入ると、既に富士山に登っていることを実感。
正午になる頃、なんとか五合目付近に到着したと思ったら、すごい渋滞!どうやら観光バスやツアー団体のバスは別の入り口が用意されており、一般車両は、駐車場の入場を規制されているようです。ふと見ると雲の間から、さっきまで見えなかった富士山の斜面が目の前に見えた。でかい!近すぎて頂上が見えない!と車内は大興奮。

しかしいつまで待っても車が前へ進みません。。なんとか停めるスペースを見つけようと全員で左右をキョロキョロ。すると明らかに駐車場ではないが、停められないことはないスペースを発見。ここに決定!と頭をねじこみます。やれやれ、なんか到着しただけで疲れた…。

車を降りると、早速準備をしてザックを背負い、本当の五合目を目指します。あれ、意外と遠いんだ…。しかも五合目に着いてみると、巨大な駐車場が空いてるじゃん。…ブツブツ。

お土産やレストランなどが入った大きな山小屋に入り、まずは昼食。ここで長めの休憩を取り、体を高所に慣らします。五合目といってもすでに標高は2300m。酸素濃度も平地より低くなり、人によってはこの時点で高山病の症状が出るとか。

…そういえばなんかさっきから頭痛が…。(気のせいだ、きっと)

2時間ほど休憩を取り、時刻は14:00過ぎ。小御岳神社で安全祈願をしたら、いよいよ出発します。



登山道の入り口を入ると、しばらくは歩きやすく広い道が続きます。天候は短い時間でコロコロと変わり、パァッと晴れて遥か上に続く斜面が見えたかと思うと、すぐに霧がかかったように少し先も見えなくなります。時々すれ違う、下山してきた人の顔色をチラ見しては「あぁ、顔がまっ白だよ…自分も明日の今頃は、あんな感じ?」などとひそかに怯えつつ、ゆっくりと先へ進みます。

標識が立つ分かれ道から上へ入ると、ちょっとした森のような場所を抜け、30分ほど登ったところで六合目に到着。
パラパラと降りだした雨に、念のためとみんなでレインウエアを装着します。

ここまでは会話もはずみ、足取りも軽い。しかしここからが本格登山開始でした。



見上げると果てしなく続く赤い斜面。ゆるやかではあるけど、確実に傾斜のある登山道を、他の登山客に混じってゆっくりと登っていきます。

ウワサは聞いていたものの、想像以上に人が多い。完全に人間渋滞。子どもや若い人から年配まで、アジア系や北欧系など、外国人も多数。服装や装備もそれぞれで、うわさに聞いた短パン外国人も目にしました。ツアーの団体も多く、あちこちでガイドさんが声を張り上げている場面にも遭遇。

今回のメンバーのうちNさんだけが、唯一、昨年富士山登頂している経験者。「ここから先はずっとこんな道」「この先は手を使って登るからストックはいらないかも」などと先の状況を教えてもらえるのはとても助かりました。

休み休み登ること4〜5時間。そろそろ会話もなくなってきて、空もゆっくりと暗くなりはじめた18:00過ぎ、ようやく七合目にある山小屋『鳥居荘』が見えてきます。
助かった…。



山小屋に到着すると、ここも大混雑…。予約の名前を伝えると、先に支払いを済ませて荷物をおろすものの、腰を下ろすスペースもなく、ウロウロ。。ようやく名前を呼ばれ、案内された寝床へ上がると、1人約50cmほどのスペースを確保するため1人ずつ横に寝かされ、ギュギュッと詰め込まれます。



与えられた狭いスペースで荷物の整理などしていると、名前を呼ばれ、夕食の配給です。リビング(?)も狭いため、食事はグループごとの入れ替え制。夕食はお約束のカレーライス。(おかわりは1人1回まで)
食事中、出発時刻の説明があります。ここから頂上までは約5時間ほど。登頂をご来光に間に合わせるため、23時には出発する必要があるとか。は、はえーな。。

食事が済むと、着替えやトイレを済ませて寝床に並びます(文字通り並ぶ。寝返りするスペースは、ないに等しい)。20:00頃には消灯されたものの、あちこちから寝息や小声のおしゃべり、ガサガサと荷物をいじる音…。なんか頭も痛いし、人の熱気のせいか暑いし、酸欠(?)で息苦しくて気分が悪い…。
隣に寝ていたOさんとMさんは既に布団から抜けだし、広間に降りて小声でおしゃべりしている様子。そのまた隣に寝ているNさんは爆睡し、軽くイビキが…。う、うらやましい。

うーんうーん…とうなりながら狭いスペースで寝返りを打ち、少しだけウトウトしていたその時、Oさんに「(午後)11時ですよ」と声をかけられる。

うぅ…全然眠れてない。でも少し休んだせいか、さっきまでの頭痛と気持ちの悪さは消えています。

ぼぅっとする頭で起き上がると、同じく起こされたNさんが何故かパンツ1枚。え?何があったの?(笑)「僕、寝てると脱ぐクセがあって…」と説明するNさんに全員で爆笑。

宿で用意された朝食のお弁当を持ち、各自準備を済ませると、すでに行列ができている頂上への登山道に並びます。
外は真っ暗。ヘッドランプをつけないと、何も見えないな…と空を見上げたその時、視界いっぱいに見たことのない星空が目に飛び込んできます。「うわぁ〜…」これはスゴイ!これだけでも来た甲斐あったよ(涙)。もし頂上まで行けなくてももう満足だ!(弱気)

昨日からの人間渋滞はここへきてさらに加速し、動いては止まるの繰り返し。ここまで来ると足元は完全な岩場(溶岩)になり、手を使って次の足場を探りながら登ります。

そして本当に辛かったのが、寒さと睡魔。渋滞で足が止まる度に、スゥッと意識が遠のきます。この猛烈な睡魔も高山病の一種とか。風が吹くと体感温度は2、3度にも感じられ、途中でたまらずレインウエアなど持っているだけの衣服を着込んでもじっとしていると震えが止まらない。酸素もだいぶ薄くなり、少し動くだけで息がきれる。行列の傍に白い顔をした人が横になっている姿を見る度、他人事とは思えない気持ちになりつつ「行けるところまで」と言い聞かせて前へ進みます。

ひたすら目の前の岩を登って行くと、徐々に空が明るくなり、視界が開けてきます。上を見上げると、ようやく目指す山頂、日本一高い場所の鳥居が見えてきた!

体力は限界に近い。重い足を持ち上げ、3歩登っては息を整える。あと少しのところで鳥居は見えているものの、なかなか近づかない…。周りを見ると、既に頂上でのご来光はあきらめ、腰を下ろす人達も出てきました。少しでも上へと思い、息を整えながら進むものの、もうかなり陽が昇ってきているため、私も人の少ない場所を探して腰をおろします。(夫もやむなく巻き添え)

雲の間からまぶしい光が昇ってくると、周辺が一気に暖かくなる。太陽の力ってやっぱりすごいなぁ。
この時、Nさん、Mさん、Oさんとは一時はぐれ、3人はぎりぎりで頂上から同じご来光を見ていました。昇りきった太陽を確認し、再び頂上を目指します。



そして午前5時半を過ぎた頃、ついに日本一高い場所に到着!3,776m制覇!やった!!



登頂に興奮、歓喜し、はしゃぐ人ごみをかき分けて、はぐれていた3人を探していると、Nさんを発見。私と夫の顔を見つけると「あ!いたいた、よかった〜!」と言ったNさんの笑顔を見たら泣きそうになりました(笑)。
全員無事に登頂できてよかった!バンザイ!

頂上から見る景色は今までとは別世界。雲は全て下に見え、頭上には青い空以外何もない。空気は薄く、酸素濃度は地上に比べて60〜70%程度ですが、澄んでいて、太陽の光がまぶしい。足元に見えるふかふかの雲の上に飛び込めそうな気持ちに襲われます。



しかし頂上は想像を絶する混雑…。山小屋はギュウギュウで座る場所を確保するのも一苦労。体力が限界を超えていた私達はさらに上へ続く火口の「お鉢めぐり」をあきらめて、朝食をとり、しばらく休憩した後、下山道に向かいます。



登山道と代わり、下山道は砂走と言われる砂の坂道。1歩進むごとに足がザザーッと滑り、シューズが半分埋まります。変わり映えのしない景色に会話もなくなり、膝をガクガクさせながら全身ホコリまみれで降りること5時間。登りの約半分の時間で一気に下山しました。昨日、ウキウキしながら通った入口付近まで戻ってくると、さっきまで山頂に居たのがウソのように遠い昔に感じます。酸素って大切なんだな…。

入口まで戻ってくると、みんなで万歳をしながらゴールイン!
長くて短いチャレンジが終わりました。

クタクタの体をひきずりながら車まで戻ると、全身のホコリをはたいて車に乗り込み、日帰り温泉『紅富士の湯』へ向かいます。
カーナビ頼りに30分ほど走って到着。汗とホコリでギトギトになった体を流し、温泉で疲れを癒します。あ〜生き帰るぅ〜。本当は露天風呂から正面に富士山が見えるはずだけど、あいにく台風(!)が近づいているため今日もその姿はどこにも見えず。。

帰りは日曜だったため、高速ではまたもや渋滞に巻き込まれたものの、午後8時頃に無事帰宅。
翌日の筋肉痛は、予想したより軽い症状で済みました。

今回一緒に登頂したみなさん、どうもありがとう!
終始、一番足を引っ張っていた私ですが、せかすことなく付き合ってくれたことに感謝。
またいつか一緒に登りたいです。

■登山メモ-----

登った日:2009/08/29(土)-30(日)
標高:3,776m
天候:曇り時々雨のち晴れ
歩いた時間:約15時間 (約15km)
疲労レベル:★★★★★
参考サイト:●富士山ナビ
●富士登山に行こう!
●富士山の天気

■その他の写真-----



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